8月29日にひとまず「最終回」を迎えました倉本聰プライベートライブラリー。
9年間、90回もの「やすらぎの刻」を過ごすことが出来ましたことは、一重にご参加くださいました皆様のおかげと、関係者一同、改めて心から感謝しております。
本当に感謝してもしきれない皆様に、倉本先生から、大切なお話がありましたので、お伝えいたします。
僕は今まで何をやって来たんだろうっていうことを考えます。
特に皆さん方と、一体何をして来たんだろう、ということを一生懸命考えます。
考えていると、僕は皆さんと、一緒に仕事をして来たんじゃないかって気がするンです。
皆さんのおかげでモノが創れたし、皆さんのおかげでクリエイトが出来たという気がするンです。
恵まれて、いろんな仕事をしているうちに、「前略おふくろ様」を創ったとき、みんなのチカラでとても良いものが出来て、これは本当に自分一人のチカラではないなと感じて、最後のクレジットタイトルに、ドラマ創りに関係したスタッフもキャストも全員の名前を「あいうえお」順にエンドロールに並べたんですね。
その時に、その「前略」でデビューした新人が、本当に大喜びしたんですね。本当に小さな役だったんですけど、名前が載って、それを見た田舎のおふくろさんが本当に泣いて喜んでくれたそうです。
その話を聞いて以来、僕も作品は全員で創っているということをリアルに考えるようになって、「北の国から」も「やすらぎの郷」も、エンドロールに全員の名前を並べるようにしました。
「北の国から」に至っては、富良野の農家の爺さんから、もう、片っ端から載せたんです!そうしたらやっぱりみんな喜んでくれるンですよね。
この演劇工場を立ち上げた時も、関わった人、作業員から石積みをした全員の名前をプレートに刻んで、入り口に飾っています。
このプライベートライブラリーに、お客さんとして来てくださった皆さんがいて下さったので、僕もクリエイトなモノ創りの仕事ができました。
いろいろ云って下さったり、アンケートに大切なことを書いて下さって、本当にありがとうございました。
ライブラリーの空間を共有できたことは、金銭が絡まない、お互いの間で交歓し合った、ホットな間柄じゃないかっていう気がするんですね。
それはお互いが人間として成長して行く、良い成長の間柄だったっていう気がするんです。
僕ももうじき死ぬンで、今お墓を作ってます。
たまにはお墓参りに来て下さいね。
で、そのお墓に、皆さんのお名前を記させてもらえればと考えています。
折角、富良野という土地に、これだけ長い間住まわせてもらって、皆さんのおかげでその間に、良い仕事をさせてもらったわけです。
それがすごく宝なんです。その事を僕は、感謝の意を込めて、お名前をお墓のどこかに刻ませていただくことでお返ししたいと考えています。
名前を一緒に記すことで、モノ創りを一緒にしたことを永遠に刻みたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。
⋄芳名帳設置のお知らせ
倉本聰先生はこれまでの作品づくりに関わってくださった皆様、そして富良野演劇工場でのプライベートライブラリーに足をお運びくださった皆様への感謝の思いを、かねてより言葉にしてまいりました。
この度、プライベートライブラリーの「最終回」にあたって、一緒に「倉本聰プライベートライブラリー」という「作品」を創りあげた参加者に皆様のお名前を、現在建立中のお墓の墓碑に刻ませていただきたいという発表が別紙の通り、倉本本人より語られました。
その思いを受け、倉本聰の墓碑にお名前を記すことにご賛同いただける方に、ご記帳いただくため、富良野演劇工場に芳名帳を設置いたします。
設置期間:2026年9月吉日~2027年3月31日
設置場所:富良野演劇工場(インフォメーションのスタッフにお声かけください)
設置時間:10時~17時
皆様におかれましては、ご多用のところ誠に恐縮ではございますが、倉本先生の思いにお心を寄せていただき、墓碑にご芳名を刻むことをよしと思われる方は、何かのイベント、公演の折に是非、富良野演劇工場まで足をお運びのうえ、来られた方のみ芳名帳にご記帳くださいますようお願い申し上げます。もちろん、演劇工場の営業時間内でしたら、期間中はいつでも対応させていただきますので、ご都合の良い時にお越しください。
皆様のご賛同とご来場を、心よりお待ち申し上げております。

